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しゃこばな☆しゃあまん   第3話 エリヒタクエスト!!


広大な大地。 優しくうねる海。 静かに息づく森。 ここに、世界を救うことを使命とした二人の勇者が生まれた。 幻の魔法「水霊術」を駆使する勇者、 エリア。 その腰に着けた剣は悪を切り裂く、  ヒータ。 遠くそびえる魔王の城に向け、二人は遠い旅に出るのだった。 エリア 「というわけで始まったわけですけど!」 ヒータ 「うん」 エリア 「どうすんの、これから」 ヒータ 「さぁ」 エリア 「さぁ って…。まずここ、どこ?」 エリアとヒータの周りには、残酷なほど、まさに 広大な大地 が広がっていた。 ヒータ 「さぁ…」 エリア 「ま、とりあえず歩いてみないとね。私たち以外にだれか人を探そう」 ヒータ 「あぁ」 エリア 「ヒータ、なに?乗り気じゃないの?」 ヒータ 「そんなことないよ」 エリア 「そうよね。ドラ○ンクエストのパロディっていう企画もらった時はめちゃくちゃは しゃいでたもんね」 ヒータ 「うん」 エリア 「「何も気にせず敵をブッ飛ばせる」とか言って」 ヒータ 「うん…」 エリア 「何が気に入らないのよ」 ヒータ 「別に」 エリア 「まぁいいわ。魔王を倒さなきゃいけないっぽいし…、はやくいきましょ」 ヒータ 「なんで」 エリア 「ん?」 ヒータ 「なんであたしは布の服なのにエリアは……」 エリア 「なによ」 ヒータ 「旅人の服なんだよ!!!」 エリア 「は?」 ヒータ 「あたしは敵と真正面にぶつかっていく武闘派だよ?最初に説明した通り」 エリア 「そうね」 ヒータ 「なのになんで、エリアの方が守備力高い防具なの?」 エリア 「あたしは基礎守備力が低いの!魔法使いだから」 ヒータ 「だからってそれはえこひいきだろ!」 エリア 「いい? 10歳の子供と20歳の大人が全く同じ30キロの荷物を運ぶのは変 だと思わない? それと同じなのよこれは!」 ヒータ 「ウチら同い年だろ」 エリア 「例えよ、例え!」 ヒータ 「それぞれみんな別々の個性があって、それでも平等にするのが平和だ!」 エリア 「なにわけのわからないこと言ってるのよ!だいたい、武器の面で言ったらあんたは銅の剣だけど私は…なに? これ。ただの木の棒じゃない!」 ヒータ 「エリアには魔法があるだろ!」 エリア 「それよ、それ!そのままそのことを防具に当てはめなさい!あんたには魔法はないけど、武器がある。 そして、あたしには守備力がないけど防具がある」 ヒータ 「なにそれ、日本語?日本語ちゃんと喋れよ」 エリア 「そもそも、なんで中世なのに日本語なのよー!!!!」 なのよー なのよー  なのよ―…    …なのよー…… 森中にエリアの怒声が鳴り響く。 その声に気がついたのは、周りを飛び交う鳥たちだけじゃない。 レッサー「ぐがあぁあ!!」 エリア 「っ!!」 ヒータ 「…!」 二人のまわりには、気付かないうちに2匹のレッサードラゴンが現れていた。 エリアとヒータを挟むようにして唸り声をあげるレッサードラゴン。 ヒータ 「でかい声出すから・・・」 エリア 「なによ、私のせいなの?」 ヒータ 「まぁ、いいか。とりあえずこのことは後々」 エリア 「うぃ」 ヒータは剣を抜くと、電光石火のようにレッサードラゴンへ立ち向かっていった。 エリアは両手を頭上に掲げると、呪文を唱え始めた。 ヒータ 「くらえぇえ!!!」 エリア 「命儚き愚者共よ、散れ!」 ヒータはレッサードラゴンの肩を見事にとらえると、反対側の腰まで一気に切り裂いた。 ズバアァアア!!! 体が二つに分かれたドラゴンは、最後に苦しげな断末魔をあげると、その場でばったりと 倒れた。 エリアが呪文を唱え、相手の目を睨みつけると、掌から突如水の球体が現れた。 それを放り投げるようにして、勢いよく相手に叩きつける。 バッシャアアァァア!! 見た目よりダメージは大きかったらしく、ドラゴンは口から血反吐を吐いた。 エリア 「会話の途中で出てくるなんて、マナーが足りないわ」 エリアは、今にも倒れ伏しそうなレッサードラゴンにビッシイィッと人差し指を突きつけた。 エリア 「それが…あなたの罪よ」 ババン!!! ドラゴンは力尽き、地面に這いつくばった。 ・ ・ ・ ・ ・ ヒータ 「ああいうキメ台詞みたいなのは先に言えよ!!」 エリア 「うっさいわね、どうせあんたにはかっこよくキメられないわよ」 ヒータ 「できるよ!!」 ヒータ 「このあたしに牙をむけた」 ヒータ 「それが… お前の罰だ」 エリア 「バーカ」 ヒータ 「なにが!」 エリア 「バツじゃなくて罪よ、ツミ!!」 ヒータ 「かわんねぇよ」 エリア 「変わんないわけないでしょ!バカにもほどがあるわ」 ヒータ 「なにがちがうの?」 エリア 「罰は、いわば執行。与えられる試練のことで、罪は、その理由」 ヒータ 「日本語使え」 エリア 「日本語もちゃんと理解できてない奴に使っても無意味」 ヒータ 「やんのか!」 エリア 「あら、よろしくてよ」 ・・・・・・ ・・・・ ・・ ・ 村に到着した。 ヒータ 「オラァ。 勇者だぞ!どけぇ!!  あァ!?何見てんだよ、世界救ってやンねぇぞ。ボケぇ!!! どけっつってんだガキ!!!」 エリア 「私は彼女とはなんの関係もありませ〜ん」 ヒータ 「はァ?なんだ、勇者から金とるのか。いいからよこせよ!この剣やるからよォ!」 エリア 「はーい。 皆さーん。私は、武器屋で勇者なのをいいことに銅の剣と鋼の剣を交換しようとしている人とは一切関係ありませ〜ん」 ヒータ 「おーい、エリア!お前もなんか言えよ!このオッサン、そろそろ殴っちゃうぞ」 エリア 「あっはーん、今日もいい天気―…♪」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ヒータ 「はぁあ?ざけんな。そんなところ行ってるヒマねぇよ!」 エリア 「はーい、よく聞いてー。あそこで「東の洞窟で子供が迷子に」という情報に対して 何故か逆ギレしてる人は実は魔物でーす。退治してくださーい」 ヒータ 「それより、悪の城はどこだ!!悪の城!!!!」 エリア 「みーんーなー!!お昼時にごめんねー!!一市民にそんなこと聞いてもわかるはずないのに 「答えないと東京湾に浮かべるぞ」的なノリで話す彼女はこのあいだ精神病院を出たばかりなのー。我慢してあげてー」 ヒータ 「あー!!おいおい、兄さーん。いいモノもってるねー。ちょっと見せてよー」 エリア 「あ、はい。一泊です。はい。はい、ひとりで」 ヒータ 「え、あ!ちょっとまって!なんだよ、どこに連れてくんだよ!コラー!!!」 エリア 「さて、明日のために体力温存しておこう。おやすみ――」 おしまい♪

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