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しゃこばな☆しゃあまん   第5話 ウィンとエリアと栗ごはん


ウィン「エリアー!」 エリア「あら、どうしたの?トラブルメーカーのウィンちゃん」 ウィン「ぼくね、天の声さんに「飽きっぽいウィンは秋っぽいことでもしろ」って言われたんだよ」 エリア「へぇ。それで?」 ウィン「エリアと一緒にどこか行こうかなぁって」 エリア「私はダメよ。ヒータと冒険してきて精神的に疲労困憊なんだから」 ウィン「え――――」 エリア「あんたが大好きなアウスでも誘いなよ」 ウィン「アウスは、新しいお話の収録行っちゃってるからいないよ」 エリア「収録って・・・。夢いっぱいね、これの作者は」 ウィン「これって??」 エリア「さぁね。 ヒータは?」 ウィン「めんどくさいからダメだってー」 エリア「私だってめんどくさいわよ・・・」 ここでエリアは、あることを考えた。 「ちょっと待てよ? ウィンが私を誘ってきて、その話によるとアウスはダメだった…ヒータはダメだった… だから私のところに来たってことよね・・・??  じゃあ、ウィンの中で私の優先順位は最下位ってこと――――!!?」 ガ――――ン ウィン「エリア?」 エリア「行くわよ」 ウィン「え?」 エリア「行ってやるわよ!! こうなったらヤケだもんね!!」 ウィン「エリア・・・、怖いよ?」 エリア「で、どこ行くわけ?」 ウィン「栗拾―い!」 エリアは、(自称、白魚の様な)掌で、(先入観称、うんこまみれの)野生の実を拾う、という行為に著しい嫌悪を覚えたが、 意地でもウィンを楽しませてやる… という執念でそれに打ち勝ち、早速(先入観称、うんこまみれの)山に向かった。 エリア「・・・まみれかと思ったけど、この辺とか紅葉しててキレイねー」 ウィン「ほらほら、葉っぱばっかり見てないで栗を拾って!」 エリア「ロマンチック、とまではいかないけど、こういうのもなかなかいいわね。風流というか・・・」 ウィン「まったく、エリアは団子より花なんだから」 エリア「どういう意味よそれ。別にいいじゃない」 ウィン「花は食べられないけどお団子は食べられるんだよ」 エリア「そんなことないわ。梅こぶ茶とかあるでしょ」 ウィン「お腹はふくれませーん」 エリア「はいはい、それで?」 ウィン「お花を選んだエリアは、損をするんだよ」 エリア「まず「花より団子」ね。あと、そういう意味じゃなくて、団子を選んだウィンが子供って意味よ」 ウィン「子供じゃないよ!」 エリア「じゃあ、子供じゃない証明してみなさいよ」 ウィン「前よりよく食べるもん!!」 エリア「だから、それじゃあまた団子を選ぶでしょ?」 ウィン「ぼくは、おばあちゃんになってもお団子を選ぶもん!」 エリア「えらべえらべ」 ウィン「う―――――っ!!」 エリア「どう?栗、集まってる?」 ウィン「うーん、まぁまぁかなぁ」 エリア「どれどれ?    うぉっ」 ウィン「ん?」 エリア「集めすぎよ・・・。これ、食いきるつもり?」 ウィン「このくらい食べられるよ」 エリア「2年あればね。 その前に腐るでしょ?そういうことも考えなさいよ」 ウィン「そうかなぁ? 二食分くらいかと思ったんだけど・・・」 エリア「いいわね・・・、食って太らない子は」 ウィン「いいでしょ」 エリア「でも、あんまり言うとまた子供って言われるわよ?」 ウィン「エリア以外言わないもん!」 エリア「あれぇ?そういえば前アウスがウィンのこと「子供」って・・・」 ウィン「言わないよー!」 エリア「わかんないわよ?陰ではみんなウィンのことを子供って思ってるかもしれないし・・・・・・」 ウィン「もういいよーだ!!」 「はっ!!」 ウィンのからかいやすさとからかい甲斐のありすぎさについつい遊んでしまった。 ウィンを楽しませて、ウィンの中の脳内順位において、せめてヒータを抜きたい などと考えていたのに、この調子では下がる一方だ! エリア「そ、そんなのは冗談で、ウィンは十分大人だよー!」 ウィン「・・・・・・」 ウィンは、もくもくとエリアと反対を向いて栗を拾う。 エリア「(ま、まずい・・・) ほら、ウィンったら最近背伸びたじゃない!」 ウィン「・・・・・・」 エリア「おっぱいだって・・・」 ウィン「いたーいっ!!!」 エリア「わ――! なによ!?」 ウィン「刺さった」 エリア「え? もしかしてイガグリ?」 ウィンの元に駆け寄るエリア。 エリア「イガグリは靴で踏んで剥かないと・・・」 ウィン「血がぁぁぁ」 エリア「まったく…。 どこで刺したの?」 ウィン「ここ・・・」 ウィンが示したのは、栗の実だった。 エリア「どこで刺したって?」 ウィン「こぉこ!!」 エリア「普通の実じゃない」 ウィン「栗の実のてっぺんに刺さったの」 エリア「ここに!?あの、敢えて言うとするなら「ドラゴンク●ストに登場する最弱モンスター、 スラ●ムの頭の部分」みたいな、ここに!?」 ウィン「いたいよー!」 エリア「まったく…。一応絆創膏持っててよかったわ・・・」 ウィン「ありがと…」 ・・・ ・・ ・ ・ ウィン「エリア」 エリア「ん?」 ウィン「今日ね、本当はみんなで来たかったんだよ。 ヒータも、アウスも、みんな呼んで、栗拾い行きたかったんだよ」 エリア「うん」 ウィン「明日、また僕の収録始まっちゃうから、今日しか行けなかったんだ。だから別の日にもできなかったし・・・」 エリア「・・・・・・」 ウィン「だけど、エリアだけでも来てくれてよかった。一人じゃさみしすぎるもんね」 エリア「・・・・・・」 ウィン「間違ってたらごめんなさいなんだけど、エリア、もしかして僕のことあんまり好きじゃないのかなぁ… なんて思ってて・・・。 こうやって二人になれたんだし、仲良くなりたいなって思ってたんだよ」 エリア「・・・そんなこと」 ウィン「エリア?」 エリア「そんなことないよ、ウィン。私、ウィンのこと大好きだよ」 ウィン「・・・うん!」 一人では両手に抱えきれないほどたくさんの栗を二人で持ち帰った。 その間も、ウィンと私は、この栗をどうやって食べようか? これを見た時のヒータの驚いた顔や、 アウスがどんな栗料理を出してくれるか、想像したりして 楽しく帰った。 エリア「ただいまー」 ウィン「ただいまぁ」 ヒータ「遅かったじゃん。なにしてたんだよ?」 エリア「栗、拾ってたのよ」 ウィン「あとでアウスにおいしく作ってもらうの」 ヒータ「栗かぁ! いいねぇ」 ウィン「あ!働かざる者食うべからず」 エリア「いいじゃないのよ。たくさんあるんだし!」 ヒータ「わー! なんでこんなに」 エリア「ウィンが欲張ったのよ。お隣さんとかにも分けてあげるわ」 ウィン「アウスが来たら驚くよねー!」 エリア「驚くわね」 ヒータ「なんだよ、お前ら。いちゃいちゃしやがって」 エリア「それは・・・、ねー!」 ウィン「ねー!」 ヒータ「おいおいおいおい、気色悪ぃなぁ・・・」 このあと、2週間ほど栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、 栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、 栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、 栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、 栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん、栗ごはん     だったことは言うまでもないだろう。 おしまい♪

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